前掛け仕事人インタビュー!
~横浜市栄区・SELP杜 トータルコーディネーター加藤さま~
今回は私・藤野が、横浜の栄区の「社会福祉法人 杜(もり)の会」にあります、
障がい者施設「SELP・杜(セルプ・もり)」さまにお伺いしました。
SELP・杜さんは「障がい者にも自立する力を身につける」という理念のもと、様々な活動をなさっています。
例えば、各部門に分かれて自主生産活動を行っておられ、パンや菓子、豆富、麺、納豆、コロッケ等を毎日作って、
実際に自分たちで販売されています。その際に、数年前から前掛けを使っていただいております。
今回、SELP・杜のトータルコーディネーター加藤清子さまに色々と話をお聞きしました。
- こんにちは!今日は宜しくお願いします。
早速ですが、「障がいのある方も自立する力を身につける」
という考えを実行するにあたっての苦労などはありましたか。
「障がい者だから出来る事が少ないと思っている人が、これまでの考えだったんですね。でもここの理事長は、出来る事が
あるんだっていう風に考えました。」
- そうなんですか。素晴らしいです。
「自閉症の方の中には様々な事にこだわりのある方が多く、
そのこだわりを仕事に向けることで職人として育って頂くことが
出来ました。
こだわりがあるからこそ、毎日同じことを繰り返すことで真面目に仕事を覚え、
うどんを打つ時の分量やレシピも全部頭に入る。だから、彼らには出来る仕事を任せていますね。」
- 先程おっしゃった様に、麺・豆富・パン・お菓子 作りなどの職種があるようですが、その職種は自身の希望で選べるのですか。
「ええ。ほとんどの方がそうですね。
年度の終りに、来年は何やりたい?希望を出して頂きます。
すると、お菓子作りをやりたいとか、麺作りがいいですとか、って皆さんから返事があるんです。
そして、職員の各担当者が会議をして決めます。
出来ない場合には手添えと言って職員が手を取って助けます。
お菓子の袋に製造年月日のシールを貼るのも立派な仕事ですよね。
ですから私たち職員のお仕事は、この人には何が出来るのかを
考えた上で作業を組み立てます。そして成長して頂く事ですかね。」
- お豆富をリヤカーを引いて地域に売りに行く際に
前掛けを使用してくださっているのですが、皆さんどのように
おっしゃっていますか。
「ものすごく反応いいですよ~。
利用者さんの皆さんがカッコいい!って。
だから、前掛けをつけてお豆富を売りに行くようになってから、
引き売りの仕事がしたいっておっしゃる方が増えたんですよ!」
- そうなんですね。それはお聞き出来て嬉しいです!
ありがとうございます。」
お話をさせて頂いた後、お豆富を売りに行くお仕事にご一緒させて頂きました!(写真左から高橋さん・澤出施設長・森さん・
道端さん・コーディネーター加藤さん・加藤さん)
加藤さんはお得意様の名前を覚えていらっしゃいました。
お豆富屋さんの看板息子なんだそうです。
森さんはお豆富売りに1年ぶりの参加だったらしいのですが、
1年間のブランクを感じさせない素晴らしいラッパ吹きでした。
道端さんは、途中から加藤さんに代わりリヤカーを
引いてらっしゃいました。女性にとっては重たい仕事で
あったにも関わらず、頑張っていらっしゃいました。
職員の高橋さんは「僕が手伝うのは勘定の時だけなんです。」
とおっしゃっていました。
地域の皆さまは、ラッパの音が聞こえるとお豆富やパンなどを
買いに家から出て来られます。SELP・杜さんの作るものは
本当に美味しい、と皆さん喜んでいらっしゃいました。
途中でお豆富やパンが売り切れてしまい、後からいらした
お客さまは本当に残念そうでした。
このように地域との共生をされていることを、本当に素晴らしい
活動だと感じました。今回同行させて頂き、
貴重な体験をさせてもらいました。ありがとうございました!
●社会福祉法人杜の会 さんのホームページ
http://www.morinokai.or.jp/
●SELP・杜 さんのホームページ
http://www.morinokai.or.jp/selp.htm
~横浜市栄区・居酒屋 杜蔵(もりぞう)職員 田口さま~
SELP・杜さんでお話をさせていただいた後、SELP・杜さんが
経営していらっしゃる居酒屋の杜蔵(もりぞう)さんに伺い、
職員・田口ゆう子さまにお話を聞きました。
(リアカーでの販売をなさっていた加藤さんにお店まで
案内してもらいました。)
こちらでもエニシング製造の前掛けを使って下さっています。
大船駅北口(笠間側)から徒歩約2分。
バスターミナルからは道路を挟んですぐ向いに位置しているので
アクセスもとっても簡単です!
- 今日は宜しくお願いします!
早速なのですが、杜蔵の皆さんはSELP・杜さんの本部とは
離れたところで営業をなさっていらっしゃいますが、
どのようなお仕事をなさっているのですか。
「私たち職員には、個人の力を引き出すっていう役割が
ありますので、私たちがそのきっかけを作ることによって、
皆さんが力を発揮できるように努めています。
- それはすばらしいですね!
「必ずしも健常の方と同じ様に出来なきゃいけないか、って言うとそうではないんですね。
来て下さったお客様に'ありがとうございます'って言うとか、
失敗したときに'すみません'って言うとか、
'計算が出来なきゃいけない'とかではないです。
私たちは街の中で営業をしていますので、
そういった部分では試されますよね。
仕事なので、楽しい事ばっかりではなくて、非常にしんどい事、
うまくいかない事もあります。
努力するんだけど、なんか上手くいかない事もいっぱいあります。
そういった事もあるんですけどけど、そんな時にどうするのかが、見せどころだと私は思ってます。」
- 最後にもう1つ質問なんですが、なぜ杜蔵さんで
前掛けを着用しようと思われたんですか?
「そうですね。まず商品と同じ銘柄の入ったものを
身に付けるということ。
それからお客さんへの宣伝ですね。
エニシングさんに前掛けをお願いする前から、上はコック服でも
下は前掛けっていうのは絶対合う!って確信がありましたね。
出来あがったものを見た時、お~!って嬉しかったですね。
実際この前掛けをご覧になったお客さまからも
とっても評判いいんですよ。」
杜蔵さんが前掛けを使用し始めてくださってから1年3か月が経つそうですが、日々使って頂いているお陰で、
味のある前掛けになっているのを見て感動しました。
杜蔵さんではSELP・杜さんで作ったお豆富屋やお野菜をを使って調理されていました。
いただいたどのお料理も本当に美味しかったです!ごちそうさまでした!(担当:西村、藤野)
●居酒屋 杜蔵(もりぞう)さま
住所:横浜市栄区笠間1-1-1 ルリエ大船1F
電話:045-895-3700
営業時間:PM5:00から10:00(月曜日から金曜日まで営業)
大船駅から徒歩2分
神奈川