昨年のある日、弊社サイトの愛読者といわれる三重のK様より1通のメールをいただきました。
「慶長元年~昭和にかけて愛知三河でお酒を造っていた実家の酒蔵の前掛けを復刻出来ないだろうか?」
「親戚一同で集まる際に配布したい」というお問い合わせでした。
前掛けに関する何らかの資料が残っていれば、
ぜひ見せていただきたい...とご連絡し、
探していただくと、出てきたのがこちらのお写真。
大正時代に従業員の皆様が、品評会受賞を記念して
酒蔵の前掛けを締めていらっしゃる、すばらしいお写真です。
「勝誉(カツホマレ)」という銘柄で作られていた、
とのこと。
早速、弊社で写真を見ながらデザインを起こすことから
始めました。
当時の「ひげ文字」を、写真を見ながら出来る限り
再現し、染め抜きで前掛けを製造しました。
やりがいのあるお話をいただき、
せっかく数十年ぶりに再現させていただいた
前掛けなので、宅急便でお送りするのも...、
と思い、直接、三重のK様へお届けに向かいました。
(向って右がK様、左が私です)
親戚一同の皆様も、数十年ぶりに再現された勝誉の前掛けを見て愕き、大変喜んでいただけたようです。
三重のK様より夢が叶いました!とメールを頂きました。
「時を越え、復活した前掛け! 夢が叶いました。」
すばらしいですね。どうもありがとうございました!
■原点前掛けデータ■
1 作品名:酒蔵「勝誉(カツホマレ)」 '原点'前掛け
2 製造年月:2009年4月
3 素材:定番'前掛け2号帆布' 綿100%
4 サイズ:横47センチ×縦67センチ
5 原点の歴史:慶長元年~昭和にかけて愛知三河に当時実在した酒蔵
6 一般販売:無し 非売品
(担当:西村)
三重