■商店街お揃いで、毎年、オリジナル前掛けを製作
東京・大田区の下丸子駅前の商店街、下丸子商栄会さまでは、毎年秋のお祭りに、お揃いの前掛けを製作。
「前掛けで心をつなぐ」として、商店の皆さんはもちろん、秋祭りにボランティアで手伝いに来られる中学生も前掛けをして活動されています!
*商店街オリジナル絵柄の入った前掛け+ミニ前掛けバッグを、秋祭りでチャリティー販売!
■以下、下丸子商栄会さま、そして、仕掛け人の経営コンサルタント・榎本博之氏へのインタビューです
「この年にはこの前掛けをみんなでつけたね、って思い出にもなるんだよね...。」
- お祭りの後も普段、お店で着用されているとのことですが、お客様からどんな反応がありますか?
「懐かしいね~、って良く言われますね。
やっぱり僕らの世代には、この藍色に白の文字がまさに'前掛け'って感じなんですよね。
だからお客さんからもすごく反響いいよ。」
(写真は左から下丸子商栄会会長さん、野口さん、榎本さん)
2007年10月のお祭りの際には、下丸子の代表的な風景、ガス橋とキャノンさんの本社、を入れたイラストを、弊社エニシングの潮田がかわいいタッチで書かせていただいた。
-2007年の下丸子のイラストを入れた
前掛けもかなり評判がいいらしいですね?
「そう、これはもう絵を見た時点ですぐに下丸子のキャノンさんの本社と、ガス橋だって分かるからね。
このイラストはおたくでやってもらったそうけど、評判いいよね。商店街の良い宣伝にもなるからうれしいよ。」
参考までに...
こちらが元となったガス橋から撮影した下丸子方面。正面に、大きなキャノンさんの本社が見える。
下丸子商栄会さんから歩いて5分ほどのところにキャノンさんの本社がある。
-毎年今はデザインも変えられてますけど、その反響ついてはどうですか?
「毎年変わってるから面白いよね。
200何年にはこの前掛け作ってみんなでつけたね、って記念にも、思い出にもなるんだよね...。
このときにお祭りはこうだったな~なんてね。思い出すきっかけにもなるんだ。」
-この前掛けを'欲しい!'っていうお客様も多いみたいですね?
「うん、いらっしゃるよ。どうしても欲しい!って言われると、あげたくなるしね(笑)。」
-どんな方がどうしても欲しい!っておっしゃるんですか?
「やっぱり昔、下丸子に住んでた人とか、この商店街で商売をやってた人とか...
昔この商店街へ買い物来ていて、遠くへ引っ越したけど、お祭りに来てくれて、
この前掛けをみて、欲しい、って言われた方もいたね。
昔、何か下丸子に関係があって、それを懐かしく思う方たちが欲しい、って言われてるような気がするね。
お祭り終わって、後から前掛け無いか、って言う方も結構いるんだよね。」
-そうですか~、それは作らせてもらっている我々もうれしいですね~。しっかりこれからも作りますので、よろしくお願いします。
続いて、この毎年のお祭りの仕掛け人、経営コンサルタントの榎本さんにお話を伺いましょう。
「商売のプロにふさわしいものをと考え...、前掛けをイベントのシンボル的な存在にできればと...。」
-そもそも、榎本さんはなぜ、こちらでのお祭りに、前掛けを!と思われたんですか?
「お祭りなどにイベントには一体感が必要です。
そこで、お揃いのものを身につけて欲しいなと思ったのがきっかけです。
しかも、ありきたりの蛍光色のジャンバーなどではなく、商売のプロにふさわしいものをと考え、以前聞いていた前掛けをイベントのシンボル的な存在にできればと始めました。
やっぱり前掛けは商売人が身につけると、様になりますね~。」
-商店街の店主さんたちにはどんな評判ですか?
「懐かしいな~という感じで、結構気に入ってもらいました。
普段の商売でも身につけている人がいて、嬉しいですね。
これまで3枚の前掛けが出来ましたが、お店の人が身につけることで、このお祭りにフリーマーケットで参加した人やお客さん、遊びに来た人から「欲しい」と、評判になってますよ。
ちなみに、2枚目の前掛けは中学生の分でほとんど無くなってしまったので、商店街の店主たちから「あれが欲しかった」と今更ながらクレームをいただきました(笑)。」
-最近では、手伝いに来てくれた地元の中学生の方々にも前掛けを配ってらっしゃるんですよね?
そのあたりに経緯も教えてください。
「このイベントのきっかけが、商店街50周年を記念して、地域の皆様のご愛顧に感謝ということで始まりました。
同時に、地元の中学校も「職場体験」ということで、地元の商店街との接点を求めていました。
両者がうまくマッチして、一昨年から地元中学校の生徒達がイベントのお手伝いをしてくれるようになりました。
このイベントは中学校だけでなく、様々な取り組みをしている人たちが外部協力者としてイベントを盛り上げてくれていますから、協力してくれている人たちに記念に前掛けを配ってるんです。
イベントの協力の対価がお金じゃ、イベントの趣旨と異なると思ったし、何か記念に形に残るものをと...。
その意味でも前掛けのシンボル化というのが一つの目的になっていったのでしょうね。
さらに欲を言えば、前掛けが欲しいからイベントの手伝いをしたいなあ思う人が少しでもいてくれたら、これからの原動力になりそうかなと思っています。
これからもこのイベントが中心となって、下丸子の人たちの交流が広がっていくと楽しいでしょうね。」
すばらしい取り組みですね、人と人とをつなぐきっかけに前掛けを使っていただいているのが非常に心に残りました。我々もこれからも良いもの作りを続けていきます。(担当:エニシング 西村)